ヒアルロン酸の注入における講演（日本美容皮膚科学会）に行ってきました

こんにちは。美容と髪のエイジングケアドクター高橋栄里です。

先週、大阪で行われた日本美容皮膚科学会へ参加してきました。

　日本美容皮膚科学会へ参加

今年は、個人的にはヒアルロン酸の注入における講演で勉強になるものがありました。手術までは抵抗があるけれど、しわやたるみにおいて、ある程度の即効性が期待できるフィラーの注入は、ここ十数年の間に施術をする側も受ける側も大変増えてきました。

私も美容医療の業界に入ってから15年目になり、注入の症例数も既に10,000を超えておりますが、やはりここ最近のニーズの増加には驚かされることもあります。日本だけでなく世界でみても、当時と比べてフィラーによる注入治療においての症例報告は増えましたし、注入治療でさまざまな工夫がされてきております。

その一方で、保険診療中心のドクターや他科のドクターまで美容を取り入れたりと、この業界も壁がずいぶんと取り払われた影響もあり、良くも悪くもトラブルの報告も増えてきました。ヒアルロン酸注入におけるリスクでは、特に鼻、眉間、法令線の部位における血管閉塞のトラブルが深刻で、最悪な場合は失明にいたったケースまで報告されています。

手技はもちろんですが、当然のことながら、解剖の大切さを改めて感じずにはいられない講演でした。

　夜は美容医師同士の交流会

夜は、美容Dr.とディスカッションを兼ねた食事会。 日頃忙しくてなかなか会えないドクター仲間と、こういった場所で情報交換をするのも実は大事なんです。

ベールに包まれていた美容医療業界が透明化することで、一人でも多くの患者様が安心して、施術を受けられるようになってきたことを嬉しくも思いつつ、ネットではさまざまな情報、誤解や混乱を招くものまで飛び交う時代に。

患者様が自分に合ったものをきちんと選べるよう、私たちは正しい知識を発信し、信頼を得る診療を提供していく使命がある。そのためには日々の知識と技術の研鑽が非常に大切であると私は思っています。