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梅雨の時期はなぜ髪が広がるか?
こんにちは。イークリニック麻布の高橋栄里です。6月に入り、いよいよ梅雨の時期が近付いてまいりましたね。
湿気やカビ、洗濯物の生乾きの嫌な臭いなどなど、梅雨の時期に気になる事は色々ありますが、よく患者様からご相談される悩みで多いのが、「髪の広がり・うねり」に関することです。今回は、「髪のひろがり・うねり」についてお話します。
うねりの原因は、髪が痛んでいるから
では、なぜ梅雨の時期は髪が広がったり、うねったりするのでしょうか??ずばり、それは髪の傷みが原因です!髪はキューティクルという無色透明のうろこ状の膜で守られています。しかし、紫外線や、熱、摩擦など日常生活の様々なダメージにより髪表面は日々傷んでいるのです。すると、キューティクルははがれ、本来はキューティクルに覆われているはずの髪の内部(コルテックス)がむき出しの状態になってしまうのです。
こちらの画像をご覧ください。左から右へと順に、正常なキューティクル→損傷が大きいキューティクルです。キューティクルがはがれていると、髪の毛は通常よりもさらに水分を吸収しやすくなります。髪の内部は、水を吸収しやすい部分、吸収しにくい部分の比率に偏りがあるため、傷んだ髪の毛は、キューティクルのはがれた部分から水分を吸収し→髪の内部が不均一に膨張→うねりや広がりが生じやすいというわけなのです!
そもそも、キューティクルとは?
毛の成分はケラチン(たんぱく質)で外側からキューティクル、コルテックス、メデュラの3層から成り立っています。キューティクルは、毛髪の表面(外側)を覆ううろこ状の層のことを指します。外部の刺激から毛髪内部を守り、コルテックスのタンパク質や水分が失われないように働くと同時に、髪につやを与えています。
キューティクルの厚さは、わずか0.5マイクロメートルで根元から毛先に向かってウロコのように層状に重なり合って髪を保護しています。ちなみに、硬い毛は柔らかい毛に比べてキューティクルの層が厚いのが特徴です。柔らかい毛は3枚程度ですが、硬い毛は約10枚程度のキューティクルが重なっています。健康な髪は、毛先までキューティクルの層が均等になっていますが、傷んだ髪はウロコがはがれ、均等ではなく乱れた状態になっています。このキューティクルが乱れてはがれた状態が、髪をうねらせたり広がる原因の一つと言えるでしょう。
キューティクルを守るために
つまり、髪の表面を守っているキューティクルがはがれていなければ髪のうねりや広がりは抑えられます!では、キューティクルを守るために何をすればよいのでしょうか?
・ドライヤーの時に一か所に熱を与え続けない
・摩擦の影響を受けやすい濡れた髪のまま寝ない
・カラーとパーマの施術は可能な限り日数をあける
・紫外線を避ける為、髪用の日焼け止めスプレーなどを使用する
・帽子をかぶる
熱・摩擦・紫外線・カラーなどの薬剤から髪の毛を守り、梅雨の時期を乗り越えましょう!