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ヒアルロン酸の種類を比較!部位別のおすすめ製剤も紹介

ヒアルロン酸の種類を比較!部位別のおすすめ製剤も紹介

ヒアルロン酸注入はメスなどで切開することなく、シワやたるみの治療が出来るので、興味を持たれる方も多くいらっしゃいます。しかし、数ある種類の中で自分は一体どの製剤を注入したらいいのか悩まれている方も同じくらい多くいらっしゃいます。

ヒアルロン酸は、主に鼻やあご、額などの輪郭形成や涙袋、唇のボリュームアップ、頬やほうれい線などのシワやたるみの改善に用いられます。そして、ヒアルロン酸は種類も多く、注入する場所ごとに最適な製剤も異なります。

理由としては、それぞれの組織に適した硬さのヒアルロン酸を注入しないと、仕上がりが不自然になったり、ボコつきが出たり、美しく仕上がらない可能性があるからです。

一回の注入で出来るだけ理想に近づく仕上がりにしたいのはもちろんのことですが、どのくらい長持ちするのかも気になるポイントだと思います。また、美しい仕上がりになるためには、それぞれの部位に適した製剤を使用することをおすすめします。

この記事では、ヒアルロン酸の種類や適応部位の製剤など、種類ごとの特徴を踏まえ徹底比較していきますので、ヒアルロン酸注入をするか悩まれている方はぜひ参考にしてください。

ヒアルロン酸とは

ヒアルロン酸とは、細胞の中の水分や体液の量を維持するムコ多糖という物質の一種です。ムコ多糖は、タンパク質と結合した状態で存在するものをムコ多糖類と呼びます。

ヒアルロン酸のようなムコ多糖は、タンパク質と結合していることが大切になってきます。なぜなら、タンパク質と結合することで水分の保持や血流改善に大きな力を発揮するからです。

ヒアルロン酸は、元々体内に存在する保湿・保水成分で、加齢に伴い体内のヒアルロン酸は減少していきます。体内のヒアルロン酸量は20歳をピークとして減少し、40代からはさらに急激に減少していくとされています。そして、なんと60代以降では20歳の時と比較して約25%まで減少していまいます。

年齢とともに肌のシワやたるみが気になりだすのは、ヒアルロン酸が減少することで十分な水分を保持できず、表皮を支えられなくなってしまうからなのです。

ヒアルロン酸製剤の違い

ヒアルロン酸は、美容医療に使われる注射や化粧品、スキンケア商品だけでなく、経口摂取できるサプリメントや食品に配合されるものまで様々な形状のものがあります。

ヒアルロン酸の違いは、どんな状態でどんな物質と結合しているか、複数のヒアルロン酸の種類をブレンドしているかによって硬さや濃度が決まってきます。

ヒアルロン酸の硬さの違い

ヒアルロン酸の硬さの違いを生む要素として重要なのが、ヒアルロン酸を形成している分子の大きさです。

一般的に分子が多きければ硬くどろっとした質感になり、水に溶けにくくだまになりやすい性質を持ちます。反対に分子を出来るだけ小さくしたものは柔らかくさらっとした質感で、水に溶けやすく肌に浸透しやすくなります。

ヒアルロン酸の硬さはメーカーによっても異なりますが、概ね以下の4つのグレードに分けることが出来ます。

  • 非常に硬い
  • やや硬い
  • やや柔らかい
  • 非常に柔らかい

硬さの違いを出すために分子の大きさを変えたり、架橋と呼ばれる添加剤の種類や量を調節するなどの工夫が行われています。

一般的に硬いものほど骨の感触に近くなり、持続期間が長く、柔らかいものほど脂肪組織の感触に近くなり、持続期間が短くなります。

厚生労働省認可ヒアルロン酸

前述の通り、ヒアルロン酸には様々な種類があり、美容医療で使用するものだけでもかなり多くの種類があります。

ヒアルロン酸自体は元々体内に存在する物質なので、アレルギー反応が起きにくいと言われています。また、注入に使用するヒアルロン酸製剤は、数ヶ月~2年ほどかけて徐々に体内に吸収されるため、体内に異物として残る心配もありません。

しかし、中には施術中や施術後に深刻な副作用を発症するものもあり、厚生労働省は治療を受ける前の確認や医師の説明に対し注意喚起をしています。

現在、日本国内で厚生労働省からの認可を受けて流通している美容治療用ヒアルロン酸では、アラガン社のジュビダームビスタシリーズがあります。

ジュビダームシリーズは、世界のヒアルロン酸シェア40%を占めており、安全性を重視するクリニックの多くで採用されています。また、ジュビダームビスタは銘柄ごとにアレルギー発生率が非常に低く、質感が滑らかで肌に馴染みやすいという特徴があるため、幅広い治療に利用されている製剤です。

ヒアルロン酸製剤の製品別の特徴

アラガン社のジュビダームビスタシリーズは安全性などに関する厳しい基準をクリアし、厚生労働省に承認されている製剤です。

分子同士が網目状に結合する独自のバイクロス製法によって、表皮の中に長く留まりつつ、分解されにくい性質を持ちます。硬さの種類は最も硬いボラックスXCから、比較的柔らかいボルベラXCまでの5種類があります。

ボラックスXC

ボラックスXCはアラガン社の製剤の中でも弾性・凝集性に優れており、リフト力が高いヒアルロン酸です。顎やフェイスライン、鼻筋をくっきりとシャープに出したい方にお勧めです。

ボリフトやボリューマと同じく、バイクロス製法で製造されており、中でもボラックスはリフト力・成形力が高いヒアルロン酸です。つぶれたりしにくく、シャープなデザインを作ることができ、時間が経っても注入直後の状態を保ちやすく変形が起こりにくいのも特徴の一つです。

また、ボラックスは高い保湿力を持ち、吸水率も高いため、施術後の腫れのリスクが低くなっています。

ボラックスは密度が高く分子がしっかりと連結されているため、通常のヒアルロン酸より吸収されるスピードが遅く、注入後の体内での分解・吸収がゆるやかに進むため最大18ヶ月効果が持続すると言われています。

ボリューマXC

ボリューマは、従来のヒアルロン酸のようにシワに沿って注入することでシワの改善もできますが、シワ治療だけでなく、凹みの調整、ボリュームロス改善とアプローチでたるみの改善やハリ感アップなど、お顔全体的なバランスを整えるためにも使用することが出来ます。

ボリューマは、高分子と低分子のヒアルロン酸を混合して架橋することで、架橋効率が向上し、より酵素が分解されにくく、効果持続が最大24ヶ月と持続性が高くなっています。

ボリフトXC

ボリフトは最大18ヶ月の持続性があり、製剤自体が組織に馴染みやすい特性があります。また、ボリューマとの組み合わせ治療で気になるシワ1本1本を治療する方法だけでなく、お顔のリフトアップにも使用でき、肌馴染みも良く自然な仕上がりにすることが可能となる製剤です。

ボルベラXC

ボルベラは非常に柔らかい製剤で、唇のボリュームアップや涙袋、目の下のクマやくぼみ、小ジワなどに注入する際に使用します。

繊細な箇所でも自然な仕上がりにすることが可能です。他の製剤同様、馴染の良さや長期持続、低吸収性を実現した高品質のヒアルロン酸となっています。非常に柔らかい製剤ですが効果は最大12ヶ月持続します。

ボライトXC

ボライトは、アラガン社のヒアルロン酸製剤で初めて肌質改善を目的とした新しいヒアルロン酸注入製剤です。ボリュームアップやリフトアップ、パーツ形成を目的としたこれまでのヒアルロン酸製剤とは異なり、保水性、弾力性の皮膚状態の改善と小ジワ等の表面の凹み修正を目的とした、ジュビダームシリーズの中では最も柔らかい製剤で、厚生労働省が認めた唯一の肌質改善ヒアルロン酸注入剤となっています。

ボライトは1回の施術で約9ヶ月間の皮膚の保水性の改善が認められており、肌の潤いの改善、肌のハリの向上、小ジワの改善が期待できます。乾燥肌の方、お顔のちりめんジワや首の横ジワが気になる方におすすめの製剤です。

適応部位で選ぶヒアルロン酸

ヒアルロン酸製剤の種類や特徴はわかったけれど、実際どこに何を注入したらよいかを自分で決めるのはなかなか難しいですよね。

額やこめかみ、ほうれい線、涙袋、唇、顎など、施術部位によっておすすめの製剤も異なります。

ヒアルロン酸を入れるからには出来るだけ効果を長持ちさせたいと思う方も多いかと思いますが、美しい仕上がりを重視するのであれば、それぞれの部位に適した製剤を選ぶことをおすすめします。

ここでは、顔の部位や治療目的別に使用されるヒアルロン酸の硬さや量についても見ていきましょう。

額に丸みを出す治療

額の凸凹を解消し、丸みを出すための治療は患者様の額の状態によってヒアルロン酸の必要量も変わってきます。

製剤はボリューマなどの硬めのヒアルロン酸を使用し、少ない場合2㏄、多い場合ですと5ccほど注入することも。注入する量が少ないと、かえって凸凹が目立ってしまうこともあるため、ある程度の量を注入することが必要となります。

ほうれい線治療

ほうれい線の治療には、ボリフトなどのやや硬めの製剤を1~2㏄を目安に使用します。ほうれい線辺りは、顔の中でよく動かすのでシワが出来やすい部位になっています。適度に硬さのある製剤を比較的多めに注入します。

ただし、ほうれい線に注入したヒアルロン酸はほかの部位よりも吸収が早く、施術の効果が表れにくいこともあります。そのため、ヒアルロン酸注入と並行して糸リフトや高周波による治療を行うこともあります。

鼻翼の形の修正

貴族ヒアルと呼ばれる鼻翼基部(小鼻の付け根)にヒアルロン酸を注入する治療では、ボラックスなどの硬めで形成力の高い製剤を1cc程度施術します。

鼻や目周りへのヒアルロン酸注入は、他の部位に注入するよりもリスクが大きいとされています。特に鼻の付近は、塞栓ができ失明する危険性もゼロではありません。そのため、クリニックによっては鼻翼形成のヒアルロン酸注入を行っていないこともあります。

目の下のくぼみ改善

目の下は皮膚が薄く、注入したヒアルロン酸が青白く見えることがあります。そのため、目の下のくぼみ改善にはボルベラなどの柔らかい製剤を少量ずつ注入していきます。目安としては0.5~1ccで、それ以上注入することはあまりありません。

【まとめ】ヒアルロン酸の種類を比較!部位別のおすすめ製剤も紹介

ヒアルロン酸は水分の保持や血流の維持に必要な成分であり、美容医療でも、それ以外でもさまざまな目的で利用されています。

今回はアラガン社のジュビダームシリーズを解説させていただきましたが、それ以外にも世界中のメーカーで多くのヒアルロン酸製剤が製造されており、それぞれ硬さや特徴の違いがあります。

適切な施術のためには、患者様のお肌の状態をよくカウンセリングし、希望の仕上がりを医師と患者様がしっかりと共有できることが大切になってきます。

イーメディカルクリニック麻布では、患者様ひとりひとりに合った施術がご提案できるように、丁寧な診察とカウンセリングを心がけています。

ヒアルロン酸注入を検討されていて、どの製剤を選んだらよいか迷っている方は、ぜひ当院にお越しいただき、お悩みをお聞かせください。スタッフ一同お待ちしております。

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