麻布十番の美容皮膚科
イーメディカルクリニック麻布

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植毛の種類とメリットデメリット

こんにちは、イークリニック麻布の院長、髙橋栄里です。

クリニックにお越しになる方の中には、民間の育毛サロンなどに通った結果、全く効果を感じられず、医療機関での治療を始めようと思うということで来院されるかたが多くいらっしゃいます。

さらに、ここ数年「自毛植毛」ができるクリニックが増え、一度は植毛をしたものの、月日が経つうちに、やはり治療を始めたいという方もいらっしゃいます。なぜ、植毛をした方が、発毛治療を行うのか。お分かりになるでしょうか?植毛を一度でも考えたことがある方ならばすぐにピンとくるでしょう。

そうです。植毛は手術後何年か経過すると、植毛していない部分はAGAの進行とともに薄くなるのに対し、移植した部分の毛は、もともとが襟足の部分の毛であるため、しっかりと生え続けるのです。そのため植毛した部分と自毛とのコントラストの差がはっきりし始めてしまうのです。もちろん、植毛を行った時期や部位などにより個人差はありますので一概には言えませんが植毛を行うクリニックのHPなどでもその可能性については説明されています。

 

植毛部と残されている自毛のコントラストができてしまった場合、選択肢は2つです。

1.薄くなってしまった部分に再度植毛を行う

2.境目がはっきりしてしまった部位のみ植毛を行い、自毛の部分はそのままにする

1つ目の場合、なにより費用が高額となります。また、自毛の植毛は側頭部・高等部の毛根を採取していくため、施術の回数は限られてしまいます。範囲がかなり広範囲に渡る場合や、何度も植毛を繰り返している場合、思い通りに施術可能とは限らないのです。

2つ目の場合、費用の面では前者に比べ抑えられるものの、せっかく植毛を2度も行っているにも関わらず、薄毛の状態で我慢しなくてはならないという、いわば妥協案です。

もちろん、植毛後、全員がこのような状態になるわけではありません。しかし、植毛後どの程度AGAが進行していくか、予想する事はできません。また、年齢が若い方の場合は進行の可能性が高いため、早い段階での植毛手術というのはお勧めできません。自毛植毛にはメリットもあります。人工毛植毛に比べ拒絶反応などの心配もなく、移植後の定着率はかなり高いと言われております。しかしながら植毛後数年で不自然に脱毛し、再度植毛をくりかえすとなった場合のデメリットをよく理解したうえで行わなくてはなりません。

当院で行っている治療の場合、あえてデメリットとしてあげるとすれば、効果が出始めるまで数か月の時間を要する。ということがあげられます。しかしながらこれは、周囲の方にばれにくいというメリットであるとも言えます。薄毛の改善というのはとてもナイーブな問題です。植毛手術の場合明らかな変化により周囲の方々にばれるのは確実です。あなたが薄毛を克服したいと考えているならば、広告やネット上の謳い文句に流されず、自分がどのような治療・手術を受けようとしていて、それらのメリット・デメリットは何なのか、きちんと理解したうえで選択していくべきでしょう。月に1度の通院と自宅での内服外用だけで改善できる治療と、将来的なデメリットが大きい植毛手術。

あなたはどちらが自分に適していると思いますか?

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