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スイミングで金髪になるのはなぜ?
院長の高橋栄里です。
本日は、スイミングを続けていると茶髪・金髪になってしまう事があるのはなぜ?というお話です。
今でこそ、ファッションの一部として、ブリーチやヘアカラーを楽しむことは珍しくないですが、その昔は、若い世代の茶髪=スイミングをしているだろうということが想像できる時代がありました。
実際に、スイミングをしている場合は、前頭部を中心に、水泳帽からはみ出た部位に茶髪や金髪が顕著なのが特徴的ですが、
選手でみたとき、飛び込みでは全員が金髪、水球では8割が茶~金髪というデータがあり、
練習量は同じでも、水や人との物理的摩擦が激しい水泳種目ほど高度に脱色されやすい傾向にあることがわかってます。
しかも季節では夏期に増強することから、紫外線量や水温、室温の変化も微妙に影響することが考えられています。
また、水泳選手の髪をよくみてみると、例えば後頭部は黒髪だった場合でも、毛小皮(毛のうろこ状の表面)の摩擦があきらかにみられ、金髪になっている場合は、毛小皮が消失しています。
つまり、水との摩擦以外に、プールで使用する塩素系消毒剤の直接的な酸化作用により、毛皮質の正常なメラノソームが脱色→変性→崩壊し、毛髪径の減少をきたし、そこに光線透過性が増加して金髪が助長されるというわけです。
以前は、スイミングをしているひとにもっと金髪が多かった印象があるのですが、それは、当時頻用されていた消毒剤の次亜塩素酸塩(アルカリ性)の使用基準に上限の設定がなかったことも影響しているのかもしれません。