ご予約は、LINE公式アカウント、メールフォーム、もしくはお電話でお待ちしております。
お問い合わせにつきましては、メールフォームからご連絡ください。
当日のキャンセル等につきましては、お電話でご連絡いただけますようよろしくお願いいたします。
日常生活に潜む髪の毛の大敵
こんにちは。高橋栄里です。
このところ雨が多かったですね。ようやく最近は晴れて、だいぶ涼しくもなってきました。澄みきった心で気持ちよく一日のスタートを迎えられるこの季節、皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。さて、今回も薄毛についてのお話です。
薄毛というと男性の悩み…は、もう過去の話。
最近は女性の方でもお悩みを抱えている方が非常に増えてきていおります。今回は、男性女性問わず日常生活において、健康な髪と頭皮の大敵となりうるものについてお話をしたいと思います。
その大敵とは!ズバリ、お酒と煙草です。
「え?煙草は髪に悪いって聞いたことがあるけどお酒も影響があるの?」と思われた方もいるかもしれませんが、実はお酒は飲み方によっては髪に悪い影響を与えてしまうのです。
お酒は飲みすぎると髪の毛に悪影響です
適度なお酒は体に良いと言う説もありますよね。ただしそれはあくまでも「適度」。飲みすぎなければ、の話です。
酒は百薬の長、なんていう言葉もある程ですが、お酒が薬ならば薬には当然副作用というものがあるのです。言うまでもありませんが、大量に飲むと体に悪いんですね。
体ではなく髪への悪影響という点でお話をしますと、アルコールを多量に摂取した場合、肝臓に負担がかかります。この時に体内の大量のアミノ酸が使われます。実は、髪の毛はケラチンというアミノ酸でできています。
髪の毛が作られるもととなるアミノ酸を、肝臓で使ってしまうことになる為、髪の毛に十分なアミノ酸が供給されず、髪が細く弱くなり、その結果、薄毛・抜け毛に繋がる可能性が考えられるのです。
また、なにより飲みすぎは結果的に血行の流れを悪くしてしまい、分解しきれなかったアルコールが、肝臓で中性脂肪に変わってしまいます。血行が悪いと髪へ十分に栄養が送られなくなってしまう、というお話は以前のブログで紹介した通り、やはりこの点でも悪影響があると言えます。
さらに、お酒には大量の糖分が含まれています。これをエネルギーに変える際にビタミンB2を使うのですが、ビタミンB2が足りなくなると、皮脂が過剰に分泌されてしまうのです。すると、頭皮環境が悪化し、トラブルが引き起こされて、薄毛・抜け毛の原因につながってしまうことも考えられます。
お酒を飲むと肝臓で、有害なアセトアルデヒトが作られ、アセトアルデヒトを分解するには、システインを大量に使います。このシステインも、髪を作るのに大切な成分なんです。
さらに、アセトアルデヒトは、男性ホルモンをジヒドロテストステロンにする働きがあり、ジヒドテストステロンはAGAの大きな原因となってしまいます。
お酒の飲み過ぎは体への負担はもちろんのこと、髪のためにも好ましくないということなんですね。みなさん、お付き合いや至福の時間も大切ですが、お酒は程々にしましょう。
煙草は身体にも髪の毛にも毒です
煙草が体に良くないという事は誰でもご存知かと思います。では毛髪への影響は?
はい。やはり髪にも良いとは言えないものなんですね。髪の毛への影響で言いますと、煙草に多く含まれているニコチンは、毛細血管を収縮してしまいます。よって髪の毛への栄養が十分に届かなくなり、髪の毛の成長に悪影響を与えてしまうというメカニズムになります。
また、お肌や髪の毛の成長に大切なビタミンCを多く消費してしまうという原因もあります。活性酸素も作られてしまいますから、頭皮や毛髪の老化が加速し、白髪などにもつながる可能性があるのです。
よく、喫煙者は煙草を吸うとストレス発散になる等と言いますが、これは逆です。喫煙者は「吸えない」「煙草がない」ということにより、イライラしてしまいがちになります。そしてこのストレスも髪の毛に悪影響を及ぼす要因の一つなのです。
ですので、禁煙をお考えの方はストレスを溜めないように、禁煙外来等の気持ちに負担がない方法が望ましいと言える思います。禁煙は簡単な事ではありませんが、禁煙を成功すると1ヶ月も立たずに毛細血管の収縮が解消されるという報告があるぐらいですからぜひ頑張りましょう。
ちなみに、厚生労働省の調べによると、日本の平成25年の喫煙率は、20代の男性が36.3%、30代が44.0%、40代が39.5%です。全体ですと、日本の男性の約3~4割の方が喫煙をしているということになりますね。(男性と比べて、女性は約10%未満でした。)
しかし最近に限ってみた場合、健康志向や禁煙外来などが一般的に広まってきたこともあり、ここ10年喫煙者が減少しているのが確認できます。
では、薄毛・抜け毛に悩んでいる方はどのくらいいるのでしょうか。これは、日本全国で約1,200万人ほどと言われております。
私の考えですと、多少なりとも気にしているという方も含めますと、さらにこれより多い方が悩んでいるのではないかと思います。となりますと、驚くことに喫煙率を超えてしまいますね。
もちろん、薄毛を発症されていても素敵な方はたくさんいらっしゃいますし、ご本人様が気にしていなければただちに健康を害するというものではありませんから治療の必要は無いと言えます。
しかし、薄毛に悩んでいる方の場合…悩みを抱えていること、ストレスを抱えていることは頭皮だけではなく、心と身体のためにもよくありません。
その場合、ぜひなんらかの治療を受けることをお考えになってみてはいかがかと思います。
日常生活に潜む髪の大敵:まとめ
日常生活に潜む髪の毛の大敵としまして今回はお酒と煙草についてのお話をさせていただきました。が、ここで一つ、今回のお話を締めくくるにあたって大切な事をお伝えいたします。
それは、
多くの種類がある薄毛の中でも代表的な症状であるAGA(男性型脱毛症)を発症してしまっている方の場合、禁酒や禁煙を行ってもそれだけでは症状の改善には繋がらない
ということ。
AGAによる薄毛が既に進行してしまっている患者様については、現代の医学では病院で治療やお薬を服用する以外に自毛を再び太く長く生やす方法はほぼありません。しかし、逆に言えば昔は一度発症してしまうと止める手段が無かったAGAが、病院で治療ができる時代になった、ということです。
お一人で悩んで症状が進行してしまう前に、ぜひ専門医にご相談なさることをお勧めします。一人でも多くの方のお悩みの改善のお力になれたら、と思っています。