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汗をかくと臭うのはなぜ?
こんにちは。イークリニック麻布の高橋栄里です。
4月に入ってポカポカと暖かい日が増えて、だんだんと汗をかく季節になってきましたね。スポーツなどをしてかく汗は気持ちの良いものですが、通勤中にちょっと急ぎ足になったり、満員電車に乗った時の蒸し暑さでジワーっと吹き出てくる汗などは困りものです。
今回は汗と体臭の関係についてのお話になります。
なぜ汗をかくと臭うのでしょうか?
汗をかく季節になると無視できないのが、汗をかいた後の体臭ですよね。
私たちの体から出る汗のほとんどはエクリン線と呼ばれる汗腺から出るもので、実はこれ自体はほぼ無臭です。
しかし、かいた汗をそのまま放置すると皮脂腺からの分泌物(脂肪酸など)と混ざり合い、それをエサに皮膚の常在菌が繁殖してしまいます。その細菌がそれらを分解する時に、臭い(発酵臭)がきつくなるというわけなのです。
汗の量が多くなると細菌の繁殖も盛んになりますから、汗が多く出る春から夏にかけて臭いはさらにきつくなってしまいます。
対策としては、やはり清潔を心掛ける事。汗をかいたら清潔なタオルやハンカチなどでこまめに拭くようにしましょう。市販のデオドラントシートを使用するのも適度であれば有効です。
一日に一度は入浴かシャワーを浴び、その日の汗や汚れを洗い流しましょう。
入浴ができないときは、清潔なタオルをぬるま湯に浸して固く絞り、体を拭くだけでも違います。
汗臭さとは違う腋臭症(ワキガ)という症状
一方、上記とは異なり俗に言う汗臭さとはまた違った臭いが発生する腋臭症(わきが)という症状があります。
この原因は主に脇の下などにあるアポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌される汗で、エクリン汗腺からの汗や皮脂腺から分泌される脂肪酸と混ざり合い、それが皮膚の細菌に分解されることによって臭いを放つようになります。
アポクリン汗腺の数や分泌される汗の量には個人差があり、強く臭う人もいれば無臭と言える人もいます。日本人の場合わきが体質をお持ちの方が比較的少ないこともあり、人によっては重大な健康問題となってしまうことがあります。
解決策としましては、比較的軽度の場合は制汗剤やお薬、ボトックス注射などで発汗を抑えたり、常在菌の殺菌を行うことで軽減が可能です。
重度のわきがの場合は上記の方法では臭いを抑えきる事が出来ない場合があるため、手術療法によって外科的にアポクリン線を取り除くことで症状の改善を行います。
次回は脇の多汗症の解決策についてのお話をしたいと思います。