麻布十番の美容皮膚科
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シャンプーについて詳しく解説

こんにちは。高橋栄里です。

世の中には、数え切れないほどあるシャンプー。お店などに買いに行った際にとずらりと並んだシャンプーを前にしてどれにしようか迷ってしまった経験のある方は多いのではないでしょうか?今回は実際にどんなシャンプーがあるのか、どれが髪や頭皮に良いのか、知っておくと役立つシャンプーについてのお話です。

洗浄成分の種類

まず、シャンプー選びで大事なことは、どんな成分が入っているかということです。内容成分は、シャンプー容器の裏側などに記載されていますね。記載についてはルールがあり、内容量が多い順に書かれています。

まずはお水。どのシャンプーでも水が最も多く含まれています。次にくるのが洗浄成分(界面活性剤)。この洗浄成分こそがシャンプーの質を決めるといっても過言ではありません。その他に香料などたくさんの成分が記載されていますが、それらについては合わせてもほんの数パーセントにしかなりません。

ではこれから、シャンプーの質を決める大事な洗浄成分についてお話しましょう。洗浄成分には、大きく分けて以下の3つ種類があります。

アミノ酸系シャンプー

近年、たいぶ定着したアミノ酸系シャンプー。「あっ、聞いたことある!」という方も多いのではないでしょうか。成分としては、コカミドプロピルベタインやココイルグルタミン酸TEAなど。このアミノ酸系は、髪と同じ成分で肌や髪に優しく、穏やかに汚れを落としてくれます。

日常的に洗髪を行う習慣が根付いた昨今では、実は髪を洗う際にそこまで強い洗浄力は必要ないのです。

洗浄力が強すぎると、必要な水分や油分まで洗い流されてしますので髪はゴワつきますし、頭皮が乾燥してしまいます。(フケ・かゆみの原因になってしまうことも)しかし、アミノ酸系のシャンプーなら、髪や頭皮が理想とする弱酸性に保ってくれますので髪がキシキシせず、しっとりまとまってくれます。

また、優しい成分なので、軽度のアトピーや敏感肌の方などにもお使いいただけます。髪質のことでお悩みの方は、美容室で高いトリートメントをするよりも、まずはアミノ酸系のシャンプーに切り替えてみることから始めると良いかもしれません。AGA体質の方や、薄毛・抜け毛でお悩みの方にもオススメです。

硫酸系シャンプー

昔から使われてきたのがこのタイプです。主にドラックストアで売られている数百円のシャンプーはこの硫酸系。成分としては、ラウレス硫酸Naやラウリル硫酸Naなど。実際に使ってみると、髪の毛がキシキシしますよね。この理由は、洗浄力がとても強いからなのです。

そもそも硫酸系の成分は、非常によく油が落ちるため、車の洗車や食器洗いなどに使われていました。

洗浄力が強いということは、頭皮へのダメージも強いため、頻繁にシャンプーする美容師さんなどは手が荒れてしまっていますよね。今となっては考えられないことですが、一昔前は毎日シャンプーをするという習慣自体が無く、週に一度やそれ以上間隔を空けて行う場合もあったとの事ですから、必然的に洗浄力が高いものが求められていたという事情もあったのでしょう。

硫酸系のシャンプーは原価が安いため購入しやすいのも特徴です。しかし、髪や頭皮への影響を考えると、硫酸系のシャンプーを毎日使用するのはあまりおすすめとはいえません。

石鹸系シャンプー

昔からある石鹸をベースとした石鹸系シャンプー。硫酸系シャンプーに次いで、市場に多く出回っています。成分はその名の通り、固形石鹸となんら変わりありません。シャンプー容器の裏面には、脂肪酸Naや脂肪酸Kなどと記載してあります。

肌に優しく低刺激なので肌の弱い方でも使えますし、汚れもしっかり落としてくれるので万能なシャンプーです。

主に自然派思考の方に人気ですね。しかし使用感は、硫酸系と同様、髪のゴワつきを感じると思います。石鹸で髪を洗ったと想像して頂ければ分りやすいですかね。
ゴワつくというデメリットについては、使い続けていくことで気にならなくなるという方もいます。(慣れるまでに3ヶ月以上かかるそうですが)

無添加や天然のものにご興味がある方には向いているかもしれないですね。

ノンシリコンシャンプーについて

最近よく耳にするようになった「ノンシリコンシャンプー」という言葉。その名の通りシリコンが入っていないシャンプーなのですが、ではなぜシリコンはない方が良いとされるのでしょうか。

シリコンとは?

シリコンとは、髪の毛の指通りなどを良くしてくれたり、広がりやすい髪の毛をしっとりおさまりやすくしてくれる成分。ツヤも出してくれますね。キューティクルに付着し、傷んだ髪の毛をコーティングしてくれるので、指通りが良くなるんです。

ただし、髪を補修してくれたり保湿してくれたりという働きはありません。シャンプー容器の裏には、ジメチコンやシクロメチコンなどと記載してあります。さっと話を聞くと、そこまで悪い成分ではなさそうですよね。

しかし最近はノンシリコンシャンプーは流行っています。コマーシャルでもしきりにノンシリコンを売りにしていますよね。

その理由としては、こんなことが理由に挙げられます。

・髪の補修効果などはないため、一時的に手触りが良くなるシリコンに頼ったヘアケアをしていると、本来の髪質が悪くなってしまう。

・シャンプーの洗い流しが不十分だと頭皮の毛穴にシリコンが詰まってしまい、トラブルが起こることがある。

・シリコンでコーティングされることにより、健康な髪の毛に届くはずの栄養分が届かなくなってしまう。そのため健康な髪の毛も傷んでしまう。

上記を理由に、ノンシリコンのシャンプーがたくさん発売されたのだと思います。ノンシリコンシャンプーがどうして良いと言われているかを知って購入している方は意外と少ないのではないかと思いますが、皆様、どうでしたか?

但し、ノンシリコンシャンプーにもデメリットはあります。それは、手触りが悪くなること。コーティングがなくなれば当然、洗い上がりの髪はキシみます。そのかわり、リンスやトリートメントでコーティングすれば良いのですが。

リンスやトリートメントは地肌に付けないように使用するのがPOINTです!また一説では、シリコンではなく、シャンプーの洗浄成分の方が大きく髪に影響するとも言われていますので、シリコンかノンシリコンかでシャンプーを選ぶより頭皮や髪に優しいアミノ酸系の洗浄成分で出来ているシャンプーを選ぶ方が間違いなさそうですね。

シャンプーの液体の色について

洗浄成分やシリコンについてお話してきましたが、シャンプーって透明のものと乳白色のものがありますよね。これって違いがあるの?どちらが髪に良いの?という疑問にお答えします。

色の違う理由

これは、ジステアリン酸グリコールという成分が関係しています。この成分の働きは、シャンプーに高級感を出すためパール光沢を出したり、増粘性を高めたりします。髪を補修したり保湿するなどの効果はありません。

使用感としてはどっちがおすすめ?

上記に挙げたように、乳白色にしているのはジステアリン酸グリコールという成分が関係していたので、この成分が入っていることでシャンプー自体に粘度が増したりということはあっても、直接的に洗い上がりが変わるということはなさそうですね。

ただし、今市場に出ているシャンプーをみてみると、比較的安く売っているシャンプーは乳白色で1,000円以上の、洗浄成分がアミノ酸系のシャンプーは透明なものが多い気がします。

シャンプーについてのまとめ

市場には、数え切れないほどあるシャンプーですが、結論として、髪や頭皮に気を遣っている方はアミノ酸系のシャンプーを。比較的安価で購入しやすく、泡立ちが良いものが好き、という方には硫酸系のシャンプーを。自然由来の成分にこだわりたいという方は石鹸系のシャンプーを。

それぞれオススメします。ただ、一番大事なのは自分が使ってみて心地良いものが良いのかなとも思います。好きな香料の入ったシャンプーなら、髪を洗っている時も癒されますよね。バスタイムは1日の疲れが取れるとても大事な時間ですから、少しでもリラックス出来る要素があるならそれに越したことはありません。

少しずつ、色々なシャンプーを試して、自分に合うものが見つかるといいですね。皆さまのシャンプー選びの際に今回のお話が少しでもお役にたてば幸いです。

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