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幹細胞による再生治療について
こんにちは。イークリニック麻布の高橋栄里です。
今回は幹細胞による再生治療のお話です。
幹細胞のセミナーにて
先日、幹細胞治療についてのセミナーに参加してきました。幹細胞はこれから様々な分野において発展性があり、私も注目している再生医療領域の細胞です。
現在はまだ、治験的な研究が実際に行われているところも少なく、エビデンスや情報も十分とは言えない段階。そんな中、先月25日に再生医療安全性確保法案が施行されました。
新法では、安全面に関わる規制ととりわけiPS細胞を含めた幹細胞加工物を使う培養や治療に規模しいガイドラインが設けられました。
詳細は省きますが、幹細胞を培養するかしないかで、クリニック側としては届出が異なり、培養したものを取り入れるとなると、ラボもなくてはいけなかったりします。
培養って、確かに色んな可能性が広がりますが、培養することで死んでいく細胞もあるし、培養がより効果的とも一概に言えません。
なにより神の領域に入る分野。倫理的にも難しいものがあるのです。
美容アンチエイジング治療における幹細胞
今回は、吸引した脂肪採取のあとに遠心分離にかけて分離したペレット状の塊であるSVC(間質系幹細胞)を使ったLive Suregery。このSVCには、培養しない少量の幹細胞が含まれていて、酵素処理も交えながら、美肌や発毛に如何に効果的に有用性をもたせるか?というところで、大変勉強になりました。
お世話になりました中間先生、池田先生、誠にありがとうございました。
良いドクターとはどんな医師か?
幹細胞などを培養しない美容アンチエイジング治療は、これから取り入れてくるクリニックも増えてくると思います。
自分の幹細胞ではなく、他人の幹細胞をただ塗布するだけとか、そういう類も出てくる(すでに出ている)可能性は大いにあって、ただ他院との差別化をはかるための要素として新しい分野を取り入れればいい、といった安易な考えで広告目的に使用することは避けたいところです。
しかしながら、「新しい治療法」という言葉に惹かれやすい患者様というのが一定数存在するのは事実です。
私のクリニックに寄せられるお問い合わせの中にも、「〇〇という新しい治療法があると聞いたのですがこちらで試せますか?」といった内容のものがまれにあります。
しかし、安全面は当然のことながら効果面まで重視して、患者様にとってどの治療方法が最善なのかを私はまず考えたい。
良い医師とはどんな医師か?
「患者様に寄り添って、常に患者様の希望通りの治療を行う医師」
人によってはこんな医師こそ最高の医師だという答えが返ってくるでしょうが、私は違って、
「良い医師とは治す医師」
だと思っています。
例えば、新たな治療ができ、それが高価だとするとすればなおさら、その効果が従来のものより秀でているとか、安全面もより高いとか、そういう要素がなくては意味がありません。
あるいはその効果も今までとはさほど変わらずとなれば、治療を受ける側からすれば治療代に高額をかける必要はないのです。
新しい治療が良いとも限りません。 しかしながら、そんなことを言っていては、医学は進歩しないのも事実です。
まずはきちんと知ること。そしてしかるべきタイミングで、患者様にとって良い治療だと確認ができたら迷わず導入へ、と私は常に思っています。
そのためには常に勉強です。最新のものを知り、それをただ取り入れるのではなく、自分の経験と知識と技術というフィルターにかけた上で吸収していかなくてはいけません。