エンビロンやゼオスキンのＡ反応とは？

ゼオスキンやエンビロン使用時に発生するレチノイド反応（A反応）の際
保湿はしていいの？というご質問をよくいただきます。
アンチエイジング美肌にとって、スキンケアで重要な役割を果たすビタミンＡ(レチノール)。

ビタミンＡは、表皮のターンオーバーを促進し、表皮角化細胞増殖促進作用により古い角質剥離を促して、くすみ、シミ、ニキビを改善していきます。また真皮の線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用があるため、使い続けることで皮膚のハリ、毛穴も改善していきます。

ただ、ビタミンＡを皮膚に補給した際、皮膚が過敏に反応することで、皮膚の赤み、かゆみ、ほてり、腫れ、乾燥などが現れたり、ニキビが活発化することがあります。

これをＡ反応（レチノイド反応）と言います。

この反応が起きると、化粧品があわないのではないか？とかびっくりしてしまう方も少なくないのですが、Ａ反応は毒性でもアレルギー反応でもありません。

A反応は、敏感肌の方だけでなく一般の方でも起こる反応で、皮膚がビタミンＡに慣れるに従い、自然に治ります。治るまでの期間は、個人差があり、早ければ1～2日、平均して１～２週間ほとで改善されていきます。

ただ、Ａ反応が起きると不安になったり、人によって生活に支障をきたす場合には、自己判断でやめてしまう方もいますよね。中にはそのときに間違った自己流のケアをしてしまう方もいらっしゃいます。

とくに乾燥が目立つ目の周りは一見シワが増えたかのように思え不安になる方も多いのですが、この時のケアに対する考えにはいろんな発信が見受けられます。

「レチノールを補給して自らの保湿力を高めている時期は、保湿剤でお肌を甘やかすのはぜったいにダメ！ここをとにかく乗り切って！」という意見に対しては、確かに理論的に言えば決して間違いだとは言えません。

Ａ反応が起きたとき保湿剤を使うべきか否か？に対する私の考えは、
「その人の肌状態にもよる」です。
保湿剤も実に様々で、大切なのは保湿剤選びと使い方。
だからカスタマイズなのです。

極度の保湿剤により肌を甘やかすことで細胞活性が低くなり、肌の機能が低下しがちになることは、以前お話しています（　#イークリ式ゼオスキン保湿 tap）が、肌質やA反応の程度は人ぞれぞれ。
バリア機能が弱い肌質の方もいますし、ほかの肌トラブルが深刻化するくらいなら、効果のスピードはゆっくりでも保湿剤も使いながら肌慣れをさせていく方法もあります。

Ａ反応が起きて痒くてよく寝れないとか、逆に触りまくって肌に負担をかけたり途中でやめてしまうくらいなら、保湿剤を上手に利用しながら乗り切ったほうが結果的に良くなることもあるのです。

肌慣れしていく過程で、大切な用事が入ってしまうこともあるかもしれない。生活の様々なタイミングで何を最重要視するのか？も人ぞれぞれだから、肌活性だけに着目するのではなく、私たちはもっと広域な角度からアドバイスをさせていただくようにしています。

その方の肌状態、ライフスタイルも含めてすべての背景を考慮しながら、選び、しっかりと段階を踏み、ステップアップしていくアイテムの一つであって欲しいから、ときには保湿剤を使用することもあります。

そのため、イークリでは様々なタイプの保湿剤を充実させています。内容成分にはそれぞれの特徴があり、肌質、肌状態、ご予算に応じてこの類のものを使い分けるのは皮膚科医ならではの小技なのかもしれません🤓

レチノールの製品は慎重に正しく使ってほしいのはもちろんですが、肌状態で困ったときの正しい対処が実はとても大切です👩‍⚕️

肌トラブルが起きれば早く落ち着いてほしいという思いから自己判断で色々しがちですが、まずはクリニックにご相談を。

イークリニック麻布では、そんなときによく処方するセラミドクリームをオンラインショップからも購入できるようにしてます。

そんな守りのクリームは、お肌にもお財布にも優しい😊

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